設計図から舞台に生命を吹き込んでいく
工務部
勝岡 祐亮Katsuoka Yusuke
部品加工、組み立て、現場で取り付け…
私たちの手で舞台が形になります。
設計部で作成された詳細な図面をもとに、材料を仕入れて部品を加工し、装置を組み立てて現場へ搬入し、取り付けていくのが私たち工務部の仕事です。もちろん完成以降もメンテナンスなどでずっと関わっていきます。
私は社歴がまだ浅いので、今はこれら一連の仕事の流れを覚えるために、先輩社員について教わりながら業務にあたっています。
まったく未知の世界だったので、私は舞台の構造を単純にしかイメージしておらず、仕事も簡単なものだと思い込んでいました。しかし全てが本格的な“職人の技”のような世界で、特殊な装置も多数あって驚きました。初めて舞台の上部に上がったときは恐怖で下を見ることもできませんでした。
ときには緊張感ただよう高所作業も。
いずれは誇れる仕事を手がけたい。
舞台の上部には、スクリーンはじめさまざまな大道具を吊るすための「バトン」という鉄のパイプが通っています。作業は、上に登ってそのバトンに大道具類を吊り下げる作業が多いんです。高さにはじきに慣れますが、安全帯が必要な作業もあり、緊張感を伴います。
当社は誰もが知るような有名なホールの舞台装置を担当することも多く、自分が携わったわけではなくとも誇らしい気持ちになります。私ももっと経験を積んで、有名どころの舞台を手がけてみたいですね。
当面は、今の自分の業務において、スピード・スキル・正確性をもっと上げたい。まだ苦労の連続ですが、自分でゴールを決めてしまわない限り、成長し続けることができると思います。
一日の流れ
- 8:00
- 出社
- 8:30
- 工務部ミーティング
- 8:45
- 業務開始
- 9:00
- 3階で滑車などの部品や機械を組む。部品の切断や穴あけなどの加工。
- 12:00
- お昼休み
- 13:00
- 現場で取り付けた装置の点検
- 17:15
- 業務終了
学生さんへのメッセージ
- きさくな先輩職人たちがしっかりとフォローしてくれる職場です。
-
うちは明るい雰囲気の職場で、自分には合っていると思います。男性が多いですが別に体育会系でもありません。経験豊富なベテラン上司が、ときには厳しく、大抵は楽しく、いろんなことを教えてくれます。自分とは親子ほど歳の離れた先輩社員もいますが、日常的にジェネレーションギャップが味わえてなかなか面白いですよ。
将来の進む道に悩んでいるかもしれない学生の方々に伝えたいのは、興味のあることにはどんどん挑戦してほしいということ。とにかく、まずやることが大事。やらなければいいもダメもありません。やってダメだったらまた考えればいいし、あきらめず追求するのもいいと思います。